-- ベンケイソウ科 エケベリア属 --
グラプトペタルム属・パキフィツム属



 
10
11
12
水やり
×
×
×
遮光
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
植替え・挿し木
 
 
 
 
 
 
 
タネ蒔き
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


置き場所
日当り・風通しが良いベランダ・軒先など。
強健種は通年雨ざらしでも平気だが、
冬型種(セトーサ・ラウイーなど)と、白粉の吹いた種類は
雨が直接掛らない場所に置く。
室内の窓辺でも栽培可能だが、徒長しやすいので
最低4〜5時間の日照が好ましい。

夏場は冬型種は遮光するか半日陰に移し涼しくさせる。
その他の種類は日差しが強すぎるようであれば遮光する。
また葉が密集しているエケベリアは極度に蒸している日や
雨などで葉の隙間に水が入ってしまっている時など
葉が腐さる場合があるので、風通しをさらに良くしたり
隙間に入った水を息で飛ばすなどして腐りを防ぐ。

冬場は大型種(フリル系など)が寒さに弱いので
5℃以上に保ち、冷え過ぎないように注意し
外にあるものは室内などに移す。
それでも夜間など冷え込むようであれば、
新聞紙で鉢全体を覆ったり、発泡スチロールの箱などに入れる。
その他の種類は霜に当たらない場所に置く。


水やり
成長が盛んな春と秋は、鉢の中が完全に乾いてから水遣りします。
(だいたい5日〜1週間に1回ほど)

夏場は、水遣りの回数を減らし2〜3週間に1回。
特に暑さが苦手な冬型種は1ヶ月に1回または断水する。
また、蒸れやすい時期なので葉に水が掛らないように注意する。

冬場は、寒さが苦手な大型種は断水。
その他の種類は1ヶ月に1回、寒さが厳しいようであれば断水。

いずれも1回の水遣りは鉢底から水が勢い良く出るまで与えます。


鉢・用土
鉢は特に選ばない。
素焼き鉢からプランター・地植え、なんでも可能。
鉢の場合は、必ず鉢底に穴が開いてるものを使用します。

用土は通気性(水はけ)・保水性(水持ち)の良いものを選ぶ。
市販の多肉植物・サボテン用土でも大丈夫であるが
保水性が弱い場合があるのでその場合は赤玉土など足すと良い。

根が細いので多少細かめの粒のほうが根張りが良い。
また、強健種(七福神・朧月など)は
水遣りを少なめにすれば草花用培養土に植え付けも可能。


植替え
植替え適期は春と秋。年1回か2年に1回植替える。
植替えを怠ると、生育が鈍ったり根腐れを起こしたりします。

植替えは、植替え前に鉢を数日乾かし株を抜きやすくした後
ゆっくりと鉢から抜き根に付いた用土を落とします。
根は、腐っていたり枯れているような根があれば取り除き、
害虫などいる場合はブラシや水で落とし
必要に応じて殺虫剤や殺菌剤を使用します。
根をチェックした後、2〜3分の1ほど根をカットします。
春の植替え時は根を大胆に切っても大丈夫ですが
秋の場合は成長期が短い分3分の1程度にします。
根を整理し終えたら半日陰で切り口を乾燥させます。

植えつける時は根を広げるようにして植えつけます。
植え付け後は半日陰に置き、
水遣りは1週間後に少量与え(その後も1週間に1回)
1ヶ月経ったら通常の水遣り・光量に徐々に切り替えます。


繁殖
繁殖は、「株分け」「挿し木」「茎・葉挿し」「実生」で増やします。

株分けは、根元などから発生した子株を
手またはカッターナイフなどで切り離します。
取り外した切口が大きいようであれば3〜5日乾燥させ
その後用土に1cmほど埋めて植え付け(以下植替え時同様)

挿し木は、子吹きし難い種類や下葉が枯れ見苦しくなったもの、
根元が弱ったもの(根腐れなど)に用い
切口が大きい場合が多いので3〜5日と
よく乾燥させてから土に1cmほど埋めて植え付ける(以下植替え時同様)

茎挿しは、挿し木しなどに使い余った茎を使い
4〜5cmほどの茎を3〜5日乾燥させた後
上下を確認し1cmほど埋めて植え付け(以下植替え時同様)

葉挿しは、根元から綺麗に手ではずした葉を使い、
根が出るまで半日陰に置くか、そのまま土に挿しておく。
1週間〜2週間ほどで根が出始める(以下植替え時同様)
(※大型種・斑入り種では発根・発芽が困難なものがある)

実生は、まだ冬から気温が上がり始める前(2〜3月)に蒔く。
蒔き床の用土は有機分が無いまたは少ない細かいものを使い(砂など)
タネが細かいの厚蒔きにならないよう注意し均等に蒔く。
種類にもよるが半年ほどで1cmほどになる。
2月に蒔いたものはその年の秋に培養土に植え替え通常管理。


病害虫 病害虫リスト
エケベリア・グラプトペタルム・パキフィツムに起こりやすい病気は
「徒長」と「茎・葉腐れ」です。

徒長は、水遣り回数が多すぎるか
または日当りの悪い場所で起こります。
室内などで十分な日照がない場合など起こりやすいです。
葉の出る間隔が広くなってきて
ヒョロヒョロと茎や葉が長くなってしまった場合がそうです。
そのままだと葉が黄色くなりやがて枯れてしまいます。
徒長してしまったら、伸びてきている部分の茎から切り取り
十分に日光を当てて子吹きさせて回復を待ちます。
切り取った方は、挿し木・葉挿しなどに使う事も可能です。

茎腐れは、 真夏・真冬の休眠期に水をあげすぎた場合などに起こりやすいです。
根元がグラついたり下葉から枯れるようであれば、根元をよく確認してます。
フニャフニャとして茎の色が変わっているようであれば
株を引き抜き、(腐りが全体にまわっていない場合は)
腐っている部分を切り取り、切口に殺菌剤を塗り
3〜5日乾燥させた後挿し木し回復を待ちます。
葉腐れは、夏場に葉の間に水が溜まってしまった時に起こりやすいです。
腐った葉を取り除き、その葉の付いていた葉元周辺に殺菌剤を塗ります。
(茎に腐りがまわっていた場合は茎腐れ同様の処置)

害虫で付きやすいものは
「ワタムシ」「ネジラミ」「ナメクジ」など。