置き場所 日当り・風通しが良いベランダ・軒先など。 強健種は通年雨ざらしでも平気だが、 冬型種(セトーサ・ラウイーなど)と、白粉の吹いた種類は 雨が直接掛らない場所に置く。 室内の窓辺でも栽培可能だが、徒長しやすいので 最低4〜5時間の日照が好ましい。 夏場は冬型種は遮光するか半日陰に移し涼しくさせる。 その他の種類は日差しが強すぎるようであれば遮光する。 また葉が密集しているエケベリアは極度に蒸している日や 雨などで葉の隙間に水が入ってしまっている時など 葉が腐さる場合があるので、風通しをさらに良くしたり 隙間に入った水を息で飛ばすなどして腐りを防ぐ。 冬場は大型種(フリル系など)が寒さに弱いので 5℃以上に保ち、冷え過ぎないように注意し 外にあるものは室内などに移す。 それでも夜間など冷え込むようであれば、 新聞紙で鉢全体を覆ったり、発泡スチロールの箱などに入れる。 その他の種類は霜に当たらない場所に置く。 |
水やり 成長が盛んな春と秋は、鉢の中が完全に乾いてから水遣りします。 (だいたい5日〜1週間に1回ほど) 夏場は、水遣りの回数を減らし2〜3週間に1回。 特に暑さが苦手な冬型種は1ヶ月に1回または断水する。 また、蒸れやすい時期なので葉に水が掛らないように注意する。 冬場は、寒さが苦手な大型種は断水。 その他の種類は1ヶ月に1回、寒さが厳しいようであれば断水。 いずれも1回の水遣りは鉢底から水が勢い良く出るまで与えます。 |
鉢・用土 鉢は特に選ばない。 素焼き鉢からプランター・地植え、なんでも可能。 鉢の場合は、必ず鉢底に穴が開いてるものを使用します。 用土は通気性(水はけ)・保水性(水持ち)の良いものを選ぶ。 市販の多肉植物・サボテン用土でも大丈夫であるが 保水性が弱い場合があるのでその場合は赤玉土など足すと良い。 根が細いので多少細かめの粒のほうが根張りが良い。 また、強健種(七福神・朧月など)は 水遣りを少なめにすれば草花用培養土に植え付けも可能。 |
植替え 植替え適期は春と秋。年1回か2年に1回植替える。 植替えを怠ると、生育が鈍ったり根腐れを起こしたりします。 植替えは、植替え前に鉢を数日乾かし株を抜きやすくした後 ゆっくりと鉢から抜き根に付いた用土を落とします。 根は、腐っていたり枯れているような根があれば取り除き、 害虫などいる場合はブラシや水で落とし 必要に応じて殺虫剤や殺菌剤を使用します。 根をチェックした後、2〜3分の1ほど根をカットします。 春の植替え時は根を大胆に切っても大丈夫ですが 秋の場合は成長期が短い分3分の1程度にします。 根を整理し終えたら半日陰で切り口を乾燥させます。 植えつける時は根を広げるようにして植えつけます。 植え付け後は半日陰に置き、 水遣りは1週間後に少量与え(その後も1週間に1回) 1ヶ月経ったら通常の水遣り・光量に徐々に切り替えます。 |
繁殖 繁殖は、「株分け」「挿し木」「茎・葉挿し」「実生」で増やします。 株分けは、根元などから発生した子株を 手またはカッターナイフなどで切り離します。 取り外した切口が大きいようであれば3〜5日乾燥させ その後用土に1cmほど埋めて植え付け(以下植替え時同様) 挿し木は、子吹きし難い種類や下葉が枯れ見苦しくなったもの、 根元が弱ったもの(根腐れなど)に用い 切口が大きい場合が多いので3〜5日と よく乾燥させてから土に1cmほど埋めて植え付ける(以下植替え時同様) 茎挿しは、挿し木しなどに使い余った茎を使い 4〜5cmほどの茎を3〜5日乾燥させた後 上下を確認し1cmほど埋めて植え付け(以下植替え時同様) 葉挿しは、根元から綺麗に手ではずした葉を使い、 根が出るまで半日陰に置くか、そのまま土に挿しておく。 1週間〜2週間ほどで根が出始める(以下植替え時同様) (※大型種・斑入り種では発根・発芽が困難なものがある) 実生は、まだ冬から気温が上がり始める前(2〜3月)に蒔く。 蒔き床の用土は有機分が無いまたは少ない細かいものを使い(砂など) タネが細かいの厚蒔きにならないよう注意し均等に蒔く。 種類にもよるが半年ほどで1cmほどになる。 2月に蒔いたものはその年の秋に培養土に植え替え通常管理。 |
病害虫 (病害虫リスト) エケベリア・グラプトペタルム・パキフィツムに起こりやすい病気は 「徒長」と「茎・葉腐れ」です。 徒長は、水遣り回数が多すぎるか または日当りの悪い場所で起こります。 室内などで十分な日照がない場合など起こりやすいです。 葉の出る間隔が広くなってきて ヒョロヒョロと茎や葉が長くなってしまった場合がそうです。 そのままだと葉が黄色くなりやがて枯れてしまいます。 徒長してしまったら、伸びてきている部分の茎から切り取り 十分に日光を当てて子吹きさせて回復を待ちます。 切り取った方は、挿し木・葉挿しなどに使う事も可能です。 茎腐れは、 真夏・真冬の休眠期に水をあげすぎた場合などに起こりやすいです。 根元がグラついたり下葉から枯れるようであれば、根元をよく確認してます。 フニャフニャとして茎の色が変わっているようであれば 株を引き抜き、(腐りが全体にまわっていない場合は) 腐っている部分を切り取り、切口に殺菌剤を塗り 3〜5日乾燥させた後挿し木し回復を待ちます。 葉腐れは、夏場に葉の間に水が溜まってしまった時に起こりやすいです。 腐った葉を取り除き、その葉の付いていた葉元周辺に殺菌剤を塗ります。 (茎に腐りがまわっていた場合は茎腐れ同様の処置) 害虫で付きやすいものは 「ワタムシ」「ネジラミ」「ナメクジ」など。 * ヨーコマンのサボタニ * |